消費者物価10月0.1%下落 4カ月ぶり下げる
総務省が25日発表した10月の全国消費者物価指数(CPI、2010年=100)は、値動きが激しい生鮮食品を除くベースで99.8となり、前年同月比0.1%下落した。下落は4カ月ぶり。昨年10月のたばこ値上げと傷害保険料上げの影響が一巡したことが主因。特殊要因がなくなったことで、デジタル家電の価格下落などデフレ基調が鮮明になった。
たばこ値上げと傷害保険料上げが9月まで消費者物価の0.3%分押し上げたが、10月からこの影響が消えた。薄型テレビや冷蔵庫、デジタル家電は2~3割下落し、値崩れが止まっていない。レジャー消費の不振で、宿泊料も4%下がった。
春先に物価を押し上げたガソリン価格は8%上昇したが、伸び率は縮まった。電気代は5%上がった。
生鮮食品を含む総合は0.2%下落で、4カ月ぶりに低下した。食料とエネルギーを除くベース(欧米型コア)は1.0%下落。前月の0.4%下落からマイナス幅が大きく拡大した。
同時に発表した11月の東京都区部のCPI(中旬速報値)は、生鮮食品を除くベースで0.5%下落となった。2年7カ月連続のマイナスで、前月より下落幅が0.1ポイント広がった。
2011年11月25日 日本経済新聞
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。