東証1部企業の通期予想、経常益10%減 3年ぶりマイナス
大手企業の平成23年9月中間決算の結果がほぼ出そろった。東証1部上場企業(金融を除く)の24年3月期の業績予想はリーマン・ショックで落ち込んだ21年3月期以来、3年ぶりに減益になる見通しだ。欧州危機に伴う世界経済の悪化が決算に色濃く表れた。
21日に公表したみずほ証券リサーチ&コンサルティングの集計によると、東証1部の1175社の通期の経常利益予想は前期比10・2%減。23年3月期実績は前期比1・5倍(52・3%増)の増益だったが、その勢いは完全になくなった。
特に製造業の通期見通しは16・5%の大幅減。自動車などの「輸送用機器」が22・5%減、「電気機器」は35・4%減と主力産業の悪化ぶりが目立つ。
自動車業界は震災からの復旧で下期のV字回復を描いていたが、タイ洪水や円高の影響で「業績回復を甘く考えられる状況ではなくなった」(投資分析部の米沢忍クオンツアナリスト)。電機業界も欧州経済鈍化のあおりで厳しさを増している。一方、非製造業の通期見通しは1・5%増と比較的底堅く、「小売り」が7・3%増、「情報・通信」が6・9%増などだった。
■東証1部上場企業の経常利益推移
平成20年3月期 5.7%増
21年3月期 60.4%減
22年3月期 21.9%増
23年3月期 52.3%増
24年3月期 10.2%減
※前年同期比、24年3月期は見通し。みずほリサーチ&コンサルティング調べ
2011年11月22日 産経ニュース
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