10月の百貨店売上高、0.5%減 高額商品が5カ月ぶり減
日本百貨店協会が18日にまとめた10月の全国百貨店売上高は5109億円だった。既存店ベースでは前年同月に比べ0.5%減で、4カ月連続で前年実績を下回った。下旬の気温低下とともに主力の衣料品が堅調に推移したが、ここ数カ月売り上げをけん引してきた時計や宝石など高額商品の動きが一段落し、全体の売り上げはわずかに前年実績を下回った。
商品別では衣料品が0.5%増と8カ月ぶりに前年実績を上回った。中旬に夏日を記録するなど不安定な天候により一部季節商品が苦戦したが、気温低下とともに秋冬物の衣料品が売れはじめ、下支えした。宝飾品や貴金属など高額品は0.4%減と5カ月ぶりに前年実績を下回った。
記者会見した飯岡瀬一専務理事は高額品の動きについて「都心の基幹店では売り上げは落ちていないが、地方都市で若干苦戦している。東日本大震災後の買い控えの反動が一巡した形だ」と述べた。
同時に発表した東京地区の売上高は1.9%減の1253億円。復興需要が旺盛な仙台地区は9.7%増だった。「衣料品など秋冬物の需要が一気に出てきたのではないか」(飯岡専務理事)という。
2011年11月18日 日本経済新聞
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