リサイクルをソーシャルゲームに 米企業の取り組み
ボストンの企業が缶や瓶のリサイクル活動を楽しく行えるゲームを開発、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学内生活に取り入れられている。
ゲームを開発したのはボストンを拠点とする新興企業グリーンビーンリサイクルで、リサイクル資源を投函する際、ゴミ箱に設置されているタッチスクリーンで電話番号を登録すると、利用者が投函した資源の数が記録される。
利用者はリサイクルの状況を同社のウェブサイトで確認でき、友人と数を競うこともできるという。MITの男子学生寮に導入したところ、寮単位で数を競い、リサイクルが順調に進んでいるという。
このシステムには利用者に成果を還元する仕組みもあり、リサイクルした個数に応じて値引きチケットが発行される。チケットはペイパルアカウントや大学内で使用できる精算用のカードに送られる。また、利用者が指定した慈善団体に寄付することもできる。
この取り組みは今年夏に開始され、11月9日午後の時点で合計約1万4000の缶や瓶を回収している。この成果は2500キロワットアワーの電力消費抑制に相当するという。
グリーンビーンリサイクルのCEO(最高経営責任者)サハイさんは、来春にかけてこのシステムをボストン地域の他大学にも広め、その後集合住宅への採用を目指すとしている。リサイクルの効果がその場でわかるようにするのが普及の鍵だといい、「今は簡単に満足感が得られる時代だ。それをリサイクルでやったひとはいないが、当社はやる」と語った。
2011年11月12日 CNN
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