GDP7-9月期は年率6・0%増 4期ぶりプラスに
内閣府が14日発表した平成23年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比1・5%増、年率換算で6・0%増となり、4四半期ぶりのプラス成長となった。東日本大震災で寸断したサプライチェーン(供給網)の復旧で自動車などの生産が回復し、消費や輸出が持ち直した。
項目別では、GDPの約6割を占める個人消費が1・0%増で、2四半期連続のプラス。供給不足が解消した自動車の販売が伸びた。また、震災直後の自粛ムードが解消し、旅行やスポーツ観戦などのサービス消費も好調だった。
設備投資は1・1%増で、4四半期ぶりに増加。復興で建設用クレーンなどが増えた。住宅投資も震災で先送りされていた着工が増え、5・0%増だった。
公共投資は仮設住宅の建設が前期に一巡し、2・8%減だった。
輸出は6・2%増で、2四半期ぶりのプラス。自動車が牽引した。
実質GDPの伸び率にどれだけ影響したかを示す寄与度は内需が1・0%増、輸出から輸入を差し引いた外需が0・4%増。内・外需ともにプラスになるのは、政策効果などでプラス成長だった22年1~3月期以来6四半期ぶり。
物価の動きを反映し、生活実感に近い名目GDPは、前期比1・4%増(年率5・6%増)。物価の総合的な動きを示すGDPデフレーターは前年同期比で1・9%下落した。
2011年11月14日 産経ニュース
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