山梨県内の倒産、10月負債総額35% 件数は1ケタ台に
東京商工リサーチ甲府支店がまとめた10月の山梨県内の倒産状況(負債額1000万円以上)によると、負債総額は前年同月比35%増の4億4600万円だった。平成に入った1989年以降で、4番目に低い水準。倒産件数は4件と24カ月連続で1ケタ台だった。倒産は沈静化しているが、「実質破綻企業」が多数発生しており、倒産が増勢に転じる恐れがある。
10月は負債2億円以下の小口倒産だけだった。4件いずれも販売不振が原因。東日本大震災の影響が一段落し、製造業を中心に景況感が持ち直しているという。
今後の見通しは不透明という。長引く円高基調と、日系企業のタイでの洪水被害が主な要因としている。倒産に集計されない事業停止などの「実質破綻企業(倒産予備軍)」がすでに16件あり、その多くは企業体力に乏しく立て直しが容易でないという。同支店は倒産が増勢に転じるリスクを抱えていると警戒している。
2011年11月08日 日本経済新聞
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