企業の設備投資、2010年度は0.2%減 法人企業統計
財務省が31日発表した2010年度の法人企業統計によると、企業の設備投資は金融業と保険業を除いた全産業で前年度比0.2%減の33兆802億円だった。売上高や経常利益は増加したものの、景気の先行き不透明感が強く、非製造業を中心に設備投資が手控えられた。設備投資の減少は2年ぶり。
業種別でみると、製造業は4.7%増。情報通信機械や電気機械、輸送用機械などが伸びた。一方、非製造業は2.5%減で、サービス業や不動産業などの落ち込みが目立った。
売上高は全産業で1.3%増の1385兆7426億円、経常利益は36.1%増の43兆7275億円。それぞれ3年ぶりの増収と4年ぶりの増益だった。新興国での自動車販売が好調だったことや、スマートフォン(高機能携帯電話)の需要拡大などが寄与した。
年度ベースの法人企業統計は約281万社が対象で、四半期ベース(約111万社)よりも範囲が広い。東日本大震災が起きた3月以前が決算期の企業も含まれるため、財務省では「東日本大震災の影響を反映しているのは半数程度」と説明している。年度ベース分は例年9月ごろ発表されるが、震災の影響で後ずれした。
2011年10月31日 日本経済新聞
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