世界の人口、31日に70億人突破へ 国連人口基金
世界の人口が今月31日に70億人を突破する見通しとなった。国連人口基金(UNFPA)が26日に発表した2011年版「世界人口白書」で明らかにした。
それによると、現在の世界は25歳未満の若者が人口の43%を占め、全体の約半数が都市部に住む。60歳を超える高齢者の人口は現在の8億9300万人から2050年までに24億人に増える見通し。
1人の女性が生涯に産む子どもの数は、1960年代の平均6人から2.5人へと減少した。ただし女性の数は60年代に比べて大幅に増えている。
1927年に20億人だった世界の人口は、13年前に60億人に到達。国連の5月のリポートによれば、2050年までに93億人に達し、今世紀の終わりまでに100億人を突破する見通しだ。
人口は主にアジアとアフリカで増えている。今世紀中はアジアの人口が最も多いままになると予測されるが、アフリカの人口は2011年の10億人から2100年には36億人へと3倍以上に増えると予想。一方、アメリカ大陸、欧州、オセアニアを合わせた現在の人口は17億人で、2060年に20億人に近付いた後は、徐々に減少に転じる見通し。
国連人口基金では、今のうちに計画を立て、適切な投資を行っておけば、人口70億人の世界でも経済成長は維持できると指摘。具体的な方策として、若者に経済的な機会を与えること、都市の計画的な成長、地球資源の共有と維持のための開発計画、性教育を含めた教育の向上を挙げている。
2011年10月27日 CNN
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