東京・世田谷、毎時3.35マイクロシーベルト検出
東京都世田谷区弦巻の区道から最大で毎時約2.7マイクロシーベルトと周辺より高い放射線量が検出された問題を受け、区は13日、専門業者による測定を実施、高さ1メートル地点で毎時3.35マイクロシーベルトが検出された。区は近くの小学校などの通学路を変更。除染を進める一方、検出値は国の避難目安は下回っており、住民に冷静な対応を呼び掛けた。
区は、問題の区道に接する民家の板塀を覆っている樹木の葉を採取。放射性物質の付着を調べ、核種を分析する。
今回の線量は「毎日8時間を屋外、残りを木造家屋内で過ごした」との仮定で年間被ばく線量に換算すると約17ミリシーベルトとなるが、国が避難を促す目安としている20ミリシーベルトよりは低い。
現場は住宅街にある区道の歩道部分で、近くの区立松丘小学校の通学路。区は念のため、現場をコーンで囲う措置を取っている。
区は4日と6日に約2.5メートル間隔で9地点を調べた。区職員が1カ所につき地上から高さ5センチ、50センチ、1メートルの部分で5回ずつ測り、平均値を算出。最大値は板塀付近の高さ1メートル部分で毎時2.707マイクロシーベルト、最低値は別の部分の0.088マイクロシーベルトだった。
13日は板塀沿いに2メートル間隔で6地点を測定。高さ1メートルの部分で毎時0.15~3.25マイクロシーベルトを検出した。最も高かった場所を再度調べると、地表付近で1.34マイクロシーベルト、高さ1メートルで3.35マイクロシーベルトだった。
斎藤洋子・区環境総合対策室長は「通学路なので保護者が心配している。専門家のアドバイスをもらい、早く原因を究明したい」と述べた。
現場から約200メートルのマンションに住む70代男性は「この近くだけ数値が高いのはおかしい。他でも出るのではないか」と心配そうに話した。
2011年10月13日 日本経済新聞
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