四国4県 景気「改善」23%、震災直後と比べ 円高に警戒感
日本経済新聞社が実施した「地域経済500調査」で四国4県の主要企業にアンケート調査(回答26社)したところ、東日本大震災直後の3月末と比べた四国の景気認識について23%が「良くなった」もしくは「改善の兆しがある」と答えた。震災後に部品供給網(サプライチェーン)寸断などで広がった混乱が収束したことが背景にある。
景気が震災後より「良くなった」もしくは「改善の兆しがある」との回答はいずれも11.5%だった。「悪くなった」(7.7%)、「悪化の兆しがある」(7.7%)の計15.4%を上回った。
景気が改善している要因は「震災後の消費自粛ムードの緩和」(50%)、「震災で寸断されたサプライチェーンの回復」(33.3%)の2つで8割強を占めた。
一方、悪くなった要因については「政府の景気対策や復興対策の遅れ」(33.3%)、「鉄鋼など原材料価格の上昇」(33.3%)などが並んだ。
足元の景況感は改善したが、先行きについては「(再び悪化する危険性が)多少ある」が65.4%と高く、慎重な見方が目立つ。
理由を複数回答で聞いたところ、「円高の進行」が69.2%と最も多く、「個人消費の落ち込み」(50%)への警戒感も強かった。
政府の経済政策の課題としては「景気対策」(73.1%)、「円高対策」(57.7%)、「法人減税など」(42.3%)を挙げた企業が多かった。
2011年10月12日 日本経済新聞
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