上半期の倒産、5726件 前年上期より0.4%減 零細倒産は増加
民間信用調査会社の東京商工リサーチが11日まとめた2011年度上半期(4-9月)の倒産件数(負債額1000万円以上)は、前年同期比0・4%減の5726件だった。前年同期比マイナスは2年連続。負債総額は28・4%減の1兆8855億円。10年度下半期に続く2期連続の2兆円割れとなり、過去10年では最少を記録した。
東日本大震災の被災企業に対する金融支援や復興需要を背景に東北地方の倒産件数が14・8%減少したことなどが反映された。
ただ、歴史的な円高の影響を受けた倒産は増加傾向にあり、28件と前年同期に比べ5件増加した。このうち、デリバティブ損失による倒産が11件だった。
地域別では、関東が2162件、近畿が1398件など5地域で前年を下回った。
負債総額が大幅に減少したのは、負債100億円以上の大型倒産が減少したため。前年同期より8件少ない10件にとどまった。ただ、負債5000万円未満の零細倒産は2915件と前年を2・6%上回り、半期ベースでは、過去10年で最多となった。
負債額のトップは、和牛オーナー制度の運営会社、安愚楽牧場の4330億円だった。
2011年10月11日 産経ニュース
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