図書館帰ってきた 南三陸町、コンテナで再開
東日本大震災の津波で約3万冊の蔵書のほとんどを失った宮城県南三陸町の町立図書館が5日、全国から寄贈された3千冊をコンテナやトレーラーの中に並べ、仮設図書館として再開した。
震災後、同町には約1万冊の寄贈があったといい、町の生涯学習課長を兼務する及川庄弥館長は「全国の厚意に感謝したい」と話している。
海沿いの低地にあった図書館の建物は津波で流失。仮設図書館は高台にある町の体育施設、ベイサイドアリーナの一角に設置した。この日は志津川保育所の幼児33人が駆け付け、コンテナいっぱいの本に歓声を上げた。
3人の子供を持つ同町の渡辺桂子さん(40)は「震災前は図書館によく通っていた。本を買いに行く余裕もないので本当に助かる」と話した。
町によると、本は団体からの提供が多かったが、個人で約300冊を寄贈した女性もいた。女性からは「私も小さいときに読書をすることで成長した。これからを担う子供たちに使ってほしい」などと書いた手紙が添えられていたという。
2011年10月05日 日本経済新聞
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