8月の百貨店売上高、1.7%減 天候不順で衣料品が苦戦
日本百貨店協会が20日にまとめた8月の全国百貨店売上高は4258億円だった。既存店ベースでは前年同月に比べ1.7%減で、2カ月連続で前年実績を下回った。宝飾品など高額商品の販売に持ち直しの動きが見られたものの、中旬以降の天候不順や気温低下の影響で、7月まで売り上げをけん引してきた紳士服などクールビズ対応商品が伸び悩んだ。
商品別では、主力の衣料品が3.4%減だった。前年に比べ気温が低下したことに加え、クールビズの前倒し需要の反動減もあった。高額品の宝飾・貴金属は4.8%増だった。
記者会見した飯岡瀬一専務理事は、「消費マインドはほぼ震災前に戻っている。10月以降の売り上げも前年並みに推移すると見ている」と話した。一方で「このまま円高が続くと個人消費に響く。高額商品の購入者層は株価低迷にも敏感に反応する」と懸念も示した。
同時に発表した東京地区の売上高は2.9%減の994億円。復興需要が旺盛な仙台地区は8.9%増だった。
2011年09月20日 日本経済新聞
最適な税理士が見つかる!
T-SHIEN税理士マッチング
依頼したい税理士業務と希望金額を入力し、匿名で全国の税理士事務所から見積を集めることができるシステムです。送られてきた見積の中から、最適な税理士を選ぶことができます。