静岡県の新産業クラスター、事業化累計210件目指す
静岡県は23日、今後の県政運営の基本方針となる新総合計画を発表した。同計画は2010年度からおおむね10年間の道筋を示す「基本構想」と、13年度までに取り組む「基本計画」で構成。基本計画では県内3地域で進む医療・健康、食品などの新産業クラスター(集積地)での累計事業化件数210件など具体的な数値目標を掲げた。
新総合計画の名称は「富国有徳の理想郷『ふじのくに』のグランドデザイン」。基本理念として「徳のある人材の育成」「豊かさの実現」「自立の実現」の3つを推進するとしている。
基本構想では、定住促進のため住居環境の改善を目指す「家・庭一体の住まいづくり」や「観光交流人口の倍増」「出生率の向上」「地域医療の再生」など6つを重点取り組みに位置付けた。
その上で、32の数値目標を設定し、10年後に1人当たり県民所得を07年度の338万円から30%増、有効求人倍率を1.2倍以上に高めることなどを盛り込んだ。静岡県が住みよいと思っている県民の割合は09年度に58.9%だが、80%に高めることを目指す。
基本計画は「『命』を守る危機管理」「一流の『ものづくり』と『ものづかい』の創造」「ヒト、モノ、地域を結ぶ『基盤』づくり」などの9つの柱を設け、合計で161の数値目標を挙げている。
具体的には静岡空港の利用者数と貨物取扱量、企業立地件数、農作物販売額などに言及。静岡空港の利用者数は13年度に09年度比32%増の70万人、企業立地件数は13年に09年比2.3倍の100件を目指すとしている。主な取り組みについては工程表も記載した。
2011年02月24日 日本経済新聞
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