ネット上には1兆ページが存在? ウェブ財団が総数を調査へ
インターネット上には無数のウェブサイトやページが存在するようにみえるが、その数はいったいいくつになるのか。ウェブの仕組みを考え出したティム・バーナーズリー氏が創設した非営利組織、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)財団が、近く調査を始めることになった。
ウェブの規模をめぐっては、米誌ワイヤードを創刊したケビン・ケリー氏が最近の著作で約1兆ページに上ると推定。この数字は、人間の脳に存在する神経細胞(ニューロン)の数、約1000億個を上回る。さらに、細胞間をつなぐシナプスの数は、各ウェブページが平均60前後のリンクを持つのに比べ、その約100倍にも上ると試算した。ただし、ウェブ全体の規模は脳と違って数年ごとに倍増するとも指摘している。
WWW財団は米ネット検索大手グーグルから100万ドルの助成金を受け、「WWWインデックス」と題したプロジェクトを計画。世界初とされる「ウェブの多元的な計測」を試みる。同財団のスティーブ・ブラット最高経営責任者(CEO)によると、結果は来年初めから、5年連続の年次報告書として発表する予定。調査は多数の先進国、途上国で実施し、国ごとの傾向を比較分析するという。
ネットユーザーへのアンケート調査や関係者とのインタビュー、プロバイダーや各国政府、グーグルなど検索エンジンからのデータ収集によって、ウェブの規模だけでなく、中東の民主化運動でソーシャルメディアが果たした役割なども探る。
これまでにも同じようなテーマを扱った調査として、国際電気通信連合(ITU)がネットユーザー数や接続速度の国際比較を発表している。ブラット氏は、ITU調査の「補完」を目指すと説明している。プロジェクトはまもなく始動する予定だが、資金提供者の募集は現在も続けているという。
2011年09月13日 CNN
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