決算のみだったら税理士に支払う料金が安くなると聞きますが、 それだったらわざわざ高い金額出して、 月次顧問をお願いする意味がないのではないでしょうか？ 月次顧問をお願いするメリットってなんでしょうか？

決算申告のみだと料金が安くなるということですが、

決算申告のみだからと言って料金が安くなるということは「ありません」


どういうことかとご説明すると

まず、決算申告するためには、日々の帳簿付け、いわゆる記帳が重要です。


なにも記帳もしておらず、領収書などもまとめていない状況ですと

毎月の顧問料を払う料金よりも、逆に高くなる場合があります。


質問者様の経理状況にもよりますが、

「決算申告のみで安くなる」ということは、

税理士に対し「決算申告だけを依頼することができる」ということでもあります。


つまり、日々の記帳や申告書の作成など、

ご自身である程度対応できなければいけないということです。


まず、月次顧問を付けるメリットですが、
下記のようなメリットがあります。

　　・　税理士が、毎月訪問してもらえる場合は、
　　　　試算表をもとに、会社の財務状況を説明を受けることができます。

　　　　つまり財務状況を経営者がしっかりと把握することができます。

　　・　税理士に記帳を依頼するしないに限らず、
　　　　帳簿をチェックしてもらえるので、ミスが減り、
　　　　間違いに気付くことができます。

　　　　間違ったまま申告したりすると、損をしてしまうこともあるかもしれません。


　　・　節税の対策をとり易い。
　　　　税法は毎年変わります。もちろん税理士は、日々勉強しているので、
　　　　その時の時勢に合った節税対策方法を教えてもらえます。


　　・　経理についていつでも相談できる。
　　　　経理をしていると必ず分からないことがでてきます。
　　　　そんなときに、いつでも相談できるところがあったらいいですよね。

　　・　記帳代行などを依頼すると、経営者の時間がとれる。
　　　　経理処理には日々時間をとられます。
　　　　その一部でもアウトソーシングすることで、時間の確保ができます。


これ以外にも、あげればきりがないのですが、

月次顧問には様々なメリットがあります。


会社の経理を一緒に考えていける人が一人いるだけでも、

孤独といわれる経営者にとっては、これほど安心なことはありません。


しかし、それでも「自分はできる」とお考えであれば、

料金だけを考えて申告するのもアリですね。


ご参考になれれば幸いです。

2011年08月29日