コーヒーポリフェノールに血圧正常化作用
花王株式会社ヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所
と生物科学研究所は、成人を対象とした継続摂取試験を行い、
コーヒー豆に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸類」の持つ
生理機能と、焙煎によって生じる成分との関係についての調査を実施した。
その結果、クロロゲン酸類に、血管壁の収縮・弛緩を調節して
血圧を正常に保つ「血管内皮機能」を改善するはたらきがあることが
分かったという。
また、血圧がやや高めの人を対象とした試験では、血圧改善が認められた。
同時に、この作用を十分に発現させるためには、クロロゲン酸類を
豊富にするとともに、焙煎工程で生じる酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)
を低減させたコーヒーが有効であることが明らかになったという。
さらに、このコーヒーを用いてBMIが平均27.7の人を対象とした
試験により、クロロゲン酸類が体脂肪や体重を低減する作用を
有することが分かった。
クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、特に脂質燃焼量が
有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は
体内での脂肪消費を高める作用によるものと考えられるという。
これらの研究成果は、世界のコーヒー関連研究者が集う
第24回国際コーヒー科学会議、ASIC(2012年11月11日~16日,
コスタリカ;サン・ホセ)で発表される。
参考リンク
http://www.kao.com/jp/
2012年12月07日
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